雨の山の楽しみ方とは?
水玉植物を撮りに行こう
雨の日に見てみたい植物5選!
植物の写真を撮る人たちは、
晴れの日よりも曇りの日を好みます。
晴れていると
日差しのコントラストが強すぎるからです。
雨の日も雨ならではの
表情を見せる花があって、
カメラマンに人気です。
・サンカヨウ
初夏に大きな丸い葉を広げ、
白い花を咲かせるメギ科のサンカヨウ。
漢字では山荷葉です。
東北ではちょうど梅雨時に咲くこの花は
濡れると花びらが透けて
まるでガラス細工のようになるのが特徴。
このガラス細工見たさに
雨の日を待つ登山者もいるほどです。
・コマクサ
言わずと知れた高山植物の女王コマクサ。
火山の砂礫地でふさふさのモスグリーンの葉と
ピンクの可憐な花が見られます。
このふさふさの葉は乾燥しがちな高山の、
水捌けのよい砂礫地で生きのびるため
霧からも水分を得るために
こんな形をしているとも言われます。
雨の日にはこの葉っぱに真珠のような
雨水が付着していて思わず
水分があってよかったねとほっとします。
ちなみに地下茎は
1メートルにも及ぶそうです。
これも水分の少ない地に暮らすための
姿なのでしょう。
・もふもふの植物全般
高山植物や山地の植物は、
葉っぱや茎、蕾などが
細かな毛で覆われているものが
少なくありません。
この繊毛に雨や霧が付着すると
細かな水玉が輝いて綺麗なものです。
もふもふ植物の代表的なものは
・ウスユキソウの仲間
・エゾツツジ
・オオバツツジ
などなど。探してみましょう。
コケって意外とハマりそう
湿った林床などで見かけるコケ。
雨の日など湿り気の多い日は、
とりわけしっとりとして
小さな庭園のようで風情があります。
近づいて見てみるとモフモフの中から
ひょろりひょろりと
細い胞子が伸びているのがわかります。
ぜひルーペでこの
小さな「花」を観察してみましょう。
ルーペで見にくい場合は、
スマホのレンズにルーペをくっつけて
カメラモードで見ると楽。
これならルーペひとつあれば
数人でミクロな世界をシェアできますね。
モウセンゴケ
オオミズゴケ
非日常を珍しがるのも一興
地形リスクなどが低いコースなら、
ちょっと強い雨や風を体験することで
登山経験値が高まります。
そして何より
いつもと違う山の表情も新鮮なものです。
レインウエア越しに感じる雨の圧や音。
押し戻されるほどの風圧などなど。
横を見ればいつもこの環境に
耐えているであろう灌木や
高山植物たちの健気な姿があります。
同じ雨風に打たれながら、
どうしてこういう植生になったのか、
どうしてこんな曲がった樹形なのか、
なるほどと腑に落ちることもあります。
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